馬追蒸溜所、初の正式リリースとなる3年熟成シングルモルト・ジャパニーズウイスキー「Metamorphosis」2種を12月1日発売


北海道・長沼町の蒸溜所から、2つの個性を持つ3年熟成ウイスキー
北海道夕張郡長沼町のMAOI株式会社が運営する馬追蒸溜所は、3年熟成シングルモルト・ジャパニーズウイスキー「Metamorphosis(メタモルフォシス)」の新商品2種を、2026年12月1日(火)に発売します。蒸溜所にとって初めての正式リリースです。ラインナップは、北海道中標津町産モルトを100%使い、シェリー樽で熟成させた「Audax(アウダクス)」と、英国産モルトを100%使い、バーボン樽で熟成させた「Bishop(ビショップ)」の2本です。
馬追蒸溜所はこれまで、熟成途中の原酒の個性を味わえるニューボーンや、3年熟成の原酒をカスクストレングスで瓶詰めしたミニボトルを、数量限定で送り出してきました。今回の2商品は、3年以上熟成させた原酒を500mlボトルで展開する、初の正式リリース商品です。同じ蒸溜所で造りながら、原料モルトの産地と熟成樽をはっきり分けることで、方向性の異なる2つのシングルモルト・ジャパニーズウイスキーに仕上げています。
なお「ジャパニーズウイスキー」は、日本洋酒酒造組合が定めた「ウイスキーにおけるジャパニーズウイスキーの表示に関する基準」に沿ったウイスキーを指します。この基準では、日本国内で採水した水を使い、糖化・発酵・蒸留を国内で行うことに加えて、木製樽で3年以上国内で熟成させること、国内で瓶詰めすることなどが定められています。かつては明確な表示基準がなく、海外産原酒を使った商品などもジャパニーズウイスキーとして流通していたことを受けて制定されたものです。

3つの熟成環境を使い分ける原酒づくり
2商品に共通するのは、樽の種類やサイズに加えて、熟成場所の環境の違いにも目を向けた原酒づくりです。北海道の気候を生かし、馬追蒸溜所では性格の異なる次の3つの熟成環境を活用しています。
- シェルター:旧ワイナリーの地下シェルター。温度変化が穏やかで、湿度が高い環境
- セラー:蒸溜所1F。季節によって温度・湿度が大きく変化する環境
- テラス:蒸溜所2F。日射や昼夜の温度差の影響を受けやすく、樽の中の原酒の対流が促される環境
熟成の後期には、一部の原酒を容量の小さなクォーターカスクへ移し、さらにそれぞれの樽を別々の熟成環境に置くことで、原酒の個性に変化をつけています。こうして異なる条件で熟成した原酒を最後にブレンドし、冷却濾過を行わないノンチル・ノンフィルター製法で、それぞれの原酒が持つ風味を生かしてボトリングしました。

「Audax」と「Bishop」、それぞれの味わい
Audax:北海道産モルト×シェリー樽
北海道中標津町産のノンピーテッド・モルトを100%使用。オロロソ・シェリーのホグスヘッド(225L)で3年以上熟成させた原酒をベースに、熟成後期にはその一部を小型のオロロソ・シェリーおよびペドロヒメネス・シェリーのクォーターカスクへリカスクしています。シェルター、セラー、テラスで熟成させた各樽の原酒をブレンドし、北海道産モルトの力強い個性とシェリー樽由来の豊かな風味に、樽のサイズや熟成環境の違いによる複雑さを重ねた一本です。
- 商品名:メタモルフォシス 3年 シングルモルト・ジャパニーズウイスキー “アウダクス”(Metamorphosis Aged 3 years Single Malt Japanese Whisky “Audax”)
- 熟成期間:3年(最短3年6ヵ月・最長3年9ヵ月の原酒をバッティング)
- 熟成樽:オロロソ・シェリーのホグスヘッド、オロロソ・シェリーおよびPXシェリーのクォーターカスク
- 原材料名:モルト(北海道製造)
- アルコール分:50%/内容量:500ml/化粧箱付き
- 製造本数:1,000本
- 標準小売価格:15,840円(税込)
Bishop:英国産モルト×バーボン樽
英国産のノンピーテッド・モルトを100%使用。アメリカン・スタンダードバレル(200L)のバーボン樽で3年以上熟成させた原酒をベースに、熟成後期にはその一部を小型のバーボン・クォーターカスクへリカスクしました。Audaxと同じく、シェルター、セラー、テラスの3環境で熟成させた各樽の原酒をブレンド。英国産モルトの王道の味わいにバーボン樽由来の伸びやかな余韻、熟成環境の違いによる多層的な個性を重ね、バランスのとれた一本に仕上げています。
- 商品名:メタモルフォシス 3年 シングルモルト・ジャパニーズウイスキー “ビショップ”(Metamorphosis Aged 3 years Single Malt Japanese Whisky “Bishop”)
- 熟成期間:3年(3年10ヵ月)
- 熟成樽:バーボン樽(アメリカン・スタンダードバレルおよびクォーターカスク)
- 原材料名:モルト(英国製造)
- アルコール分:50%/内容量:500ml/化粧箱付き
- 製造本数:1,300本
- 標準小売価格:11,990円(税込)

販売スケジュールと、ワイナリー兼蒸溜所という背景
出荷開始は2026年11月中旬以降の予定で、一般販売は2026年12月1日(火)にスタートします。全国の酒類販売店やオンラインショップなどの取扱店舗のほか、馬追蒸溜所の公式オンラインショップと直売所でも購入できます。会員制ファンクラブ「馬追蒸溜所倶楽部」「プレミアム倶楽部」では2026年10月26日(月)から先行予約を受け付けており、2商品それぞれ200本を会員枠として割り当て、予約した会員には一般販売より先に届けられます。なお、今年度の会員募集は定員に達したため締め切られています。
馬追蒸溜所は、石狩平野を見渡す長沼町の馬追丘陵にあります。「馬追(マオイ)」の地名は、アイヌ語で「ハマナスの実があるところ」を意味する「マウ・オ・イ」が由来です。前身は2006年に設立され、かつて「日本一小さなワイナリー」として知る人ぞ知る存在だった「マオイワイナリー」。2022年に「馬追蒸溜所」としてリニューアルし、ワイン醸造に加えてウイスキーの蒸溜を始めました。ワインとウイスキーという異なる酒類をひとつの施設で造る、世界的にも珍しいワイナリー兼ウイスキー蒸溜所で、ブランデー、ジン、リキュールなども少量生産・ハンドクラフトで手がけています。
ウイスキーは職人の手仕事で造られ、生産量は年間わずか40樽程度です。長期熟成に使われている旧ワイナリーの地下シェルターは、マオイワイナリーの創業者が1980年代に災害や戦争への備えとして建てたもの。数十年の時を経て、いまはウイスキーが静かに熟成を重ねる場所として新たな役割を担っています。
出典:MAOI






