「ドメーヌ・スリエ」が「桔梗ヶ原葡萄酒」に 塩尻のワイナリーが社名・ブランドを刷新し、古木のテイスティングスペースも新設


産地の名を掲げ、社名もブランドも「桔梗ヶ原葡萄酒」に
長野県塩尻市でワインの製造・販売を手がける株式会社塩尻ファームが、2026年11月1日(日)に社名を「桔梗ヶ原葡萄酒株式会社」に変更しました。あわせて、ワインブランドも「ドメーヌ・スリエ」から「桔梗ヶ原葡萄酒」へと改めます。代表取締役社長は御手洗 大祐氏です。
舞台となる塩尻市の桔梗ヶ原は、ナイアガラ、コンコード、メルロなど、ワイン用ぶどう栽培の歴史を持つ産地です。同ワイナリーはこれまで「ドメーヌ・スリエ」として、この土地で育つぶどうと向き合いながらワインを造ってきました。今後は産地の名を前面に掲げ、桔梗ヶ原のテロワールの魅力をこれまで以上に表現し、発信していく方針です。ブランド名称は変わりますが、当面は旧「ドメーヌ・スリエ」ブランドの商品も並行して販売されます。
御手洗社長は、今から約20年前に初めて塩尻を訪れた際、この地の白ワインを飲み、日本では長年のワイン醸造の歴史を持つ桔梗ヶ原の風土と人の巨大なポテンシャルに触れたと振り返ります。前職で海外へ渡ることが多く、現地のワインを飲むなかで、日本にも素晴らしいワイン産地があることを日本中、そして世界に知らしめたいと長年考えてきたといいます。この地を守り続けてきた前オーナーからワイナリーを引き継ぐにあたり、地名を冠した名を名乗ることで、地域に根差した広く認められるワイン造りとともに、その土地も世に知らしめたいと考えたとのこと。脈々と続く技術を受け継ぎながら、変化する環境のなかで次代に引き継げる新しい技術にも取り組み、桔梗ヶ原の名に恥じないワイン造りを目指すとしています。

旧ベーカリーが、信州の古木に包まれたテイスティングスペースへ
醸造所に併設されていたベーカリーは2026年6月に営業を終了しました。その店舗スペースを改装し、桔梗ヶ原葡萄酒のワインを気軽に味わえるテイスティングスペースとして生まれ変わります。11月1日(日)にプレオープンし、11月16日(月)にグランドオープンを予定しています。
内装を担当したのは、長野県長野市に本社を置く株式会社山翠舎です。古民家の再生や古木を活用した店舗づくりに取り組み、役目を終えた古民家の柱や梁を職人の手で新たな空間に生かしてきた会社です。今回の店舗には、塩尻をはじめ、松本・安曇野・木曽・大町など中信地域の古民家から回収された古木がふんだんに使われており、なかには100年以上の歴史を持つものもあります。長い時間を経て受け継がれてきた古木と、100年以上の歴史を持つ桔梗ヶ原のワインづくり。二つの歴史が重なる空間で、ワインを味わいながら地域の魅力に触れられるのが特徴で、地域の軽食とともに楽しめるサービスも用意されます。
無料の一杯から5種類の飲み比べまで
初めて訪れる人でも気軽に試せる無料試飲と、ワインの個性をじっくり比べられる有料メニューがそろいます。
- 無料試飲:ナイアガラ、コンコード、マスカット・ベーリーAなど対象ワインから1杯無料。その時々に応じて試供品の提供も予定
- 5種類の飲み比べ:2,200円(税込)。カジュアルなワインからフラッグシップまで、5種類を各60〜70mlで提供予定
- ワインと軽食:サンドイッチやピザなどの軽食をワインと一緒に楽しめる。具体的なセット内容や価格は決定次第案内
- 単品試飲:販売中のワインは、基本的に全銘柄を1種類ずつ試飲可能
プレオープン期間の営業と記念セール
プレオープン期間中は、当面、無料試飲とボトル販売を中心に営業する予定です。正式な試飲・軽食サービスは、11月16日(月)のグランドオープン後に始まる計画です。プレオープン期間の一般来店については、事前に公式サイト等で最新情報を確認するよう案内されています。また、グランドオープンを記念して、11月末まで店頭販売のボトルワインを対象としたセールが行われます。
- 名称:桔梗ヶ原葡萄酒
- 所在地:長野県塩尻市広丘郷原1637-1
- 営業時間:10:30〜17:00
- 定休日:火曜日・水曜日
- プレオープン:2026年11月1日(日)
- グランドオープン:2026年11月16日(月)予定

新たな副醸造長を迎え、次のフラッグシップ「桔梗ヶ原ブレンド」へ
同ワイナリーは2025年に醸造体制を新たにし、栽培と醸造の基本にあらためて向き合ってきました。さらに2026年10月には吉田 健人氏が副醸造長として加わり、体制を強化。ワイナリー長の唐沢氏を支えながら新たな知見を取り入れ、桔梗ヶ原のテロワールをより豊かに表現するワインづくりに挑みます。吉田氏は山形村の大池ワイナリーで1年間、栽培・醸造の研修を受けたのち、2023年から松本市の追分屋旅館が手がけるドメーヌ・ド・ユノハラで醸造主任を務め、同社の醸造・栽培コンサルタントである横町 崇氏に師事してきました。吉田氏は、桔梗ヶ原の土地が持つ香りや味わいといった個性を長い年月をかけて引き出していきたいと語り、ワインは人とつながって生まれる、その土地の魅力を映し出す飲み物だとして、コミュニケーションを大切に取り組みたいとしています。
今後とくに力を入れるのが、メルロを中心としたブレンドワインの醸造です。フランス・ボルドーで名高いメルロは、ボルドーに似た気候風土を持つ桔梗ヶ原でも栽培の歴史が長い品種。こうした土地の特性を生かし、ボルドーブレンドならぬ高品質な「桔梗ヶ原ブレンド」を、同ワイナリーの次なるフラッグシップとして手がけていく考えです。新しいテイスティングスペースについても、ワインを中心に地域の魅力を五感で体感し、「また訪れたい」と思ってもらえる場所を目指すとしています。
出典:株式会社塩尻ファーム






