本文へスキップ
ippaime

酒税法改正後、新ジャンル・発泡酒ユーザーの33%がビールを購入 事前調査の「30円差ならビール」19%を上回る

酒税法改正後、新ジャンル・発泡酒ユーザーの33%がビールを購入 事前調査の「30円差ならビール」19%を上回る

2026年10月1日の酒税法改正で、新ジャンル・発泡酒とビールの価格差が縮まりました。株式会社リサーチ・アンド・イノベーション(以下、RnI)は、運営する「レシートがお金に変わるアプリCODE(コード)」の購買データを使い、改正が消費者の行動をどう変えたのかを分析しました。比べたのは、改正前に実施した消費者調査と、改正後の実際の購買データです。新ジャンル・発泡酒は、単なる「安いビールの代替品」だったのでしょうか。

酒税法改正後、新ジャンル・発泡酒ユーザーの33%がビールを購入 事前調査の「30円差ならビール」19%を上回る

1本あたりの価格差は53円から31円に

今回の改正では、新ジャンル・発泡酒が増税され、ビールは減税されました。その結果、新ジャンル・発泡酒の強みだった「安さ」が薄れています。350ml缶1本あたりの平均購入金額で比べると、改正前に53円あった両者の差は31円まで縮まりました。RnIは、「あと31円出せばビールが買える」状況になったことで、ビールを手に取るハードルが下がったとみています。

酒税法改正後、新ジャンル・発泡酒ユーザーの33%がビールを購入 事前調査の「30円差ならビール」19%を上回る

改正前の調査では「30円差ならビール」は19%

RnIが改正前に行った事前調査では、価格差が縮まるほどビールを買いたいと答える人が増えました。実際の価格差である31円に近い「30円程度の差ならビールを買う」と答えた人は19%でした。

一方で、「価格に関係なく新ジャンルを選ぶ」と答えた人も30%いました。価格差が縮まれば新ジャンルユーザーの一部はビールに移るものの、「機能系商品のヘビーユーザー」を中心に新ジャンルに残る層も一定数いる、というのが事前調査の結果です。なお、事前調査の対象は「新ジャンル」ですが、購買データの分析では市場全体の動きを捉えるため「新ジャンル」と「発泡酒」を合算しています。

酒税法改正後、新ジャンル・発泡酒ユーザーの33%がビールを購入 事前調査の「30円差ならビール」19%を上回る

改正後の購買データが示した実際の動き

9月30日に年間最高、10月1日に年間最低水準

改正直前の9月末には、値上げ前の買いだめが起きました。9月30日の新ジャンル・発泡酒の売上は年間最高を記録しましたが、改正当日の10月1日には年間で最低水準まで落ち込んでいます。前年の10月上旬は新ジャンル・発泡酒とビールの売上が拮抗していましたが、今年はビールが上回りました。

買い続けた人は27%、既存ユーザー全体よりミドル・ヘビーユーザーの割合が高い

新ジャンル・発泡酒の既存ユーザーのうち、改正後も新ジャンル・発泡酒を買い続けた人(継続ユーザー)は27%でした。事前調査の「価格に関係なく新ジャンルを選ぶ」の30%とほぼ同水準で、価格差が縮まっても買い続ける層が一定数いることが裏付けられた形です。

駆け込み需要前の8月の購入頻度をHML別に比べると、継続ユーザーは既存ユーザー全体よりもミドル・ヘビーユーザーの割合が高いことがわかりました。また、8月の購入商品を見ると、購入頻度が高いユーザーほど機能系商品の購入金額構成比が高い傾向がありました。RnIは、機能系商品を日常的に買うヘビーユーザーが改正後も購入を続けていると考えており、事前調査の「機能系商品のヘビーユーザーほどビールに移りにくい」という結果とも一致しています。

ビールを買った人は33%、売上金額は男性60代が最も高い

一方、改正後にビールを購入した人は33%にのぼり、事前調査で「30円程度の差ならビールを買う」と答えた19%を上回りました。RnIは、店頭で価格差を目にして思わずビールに手が伸びた人が想定以上に多かったのかもしれない、としています。ただし、事前調査の数値は購入意向、購買データの数値は改正後に1回以上ビールを購入した人の割合で、両者は指標が異なります。

性年代別の売上金額では男性60代が最も高く、男性50代・40代が続きました。購入者からは次のような口コミが寄せられています。

  • 「今日からビールの税率が下がったので購入した」(男性60代)
  • 「酒税法改正されたので本当久々に購入した」(男性50代)

RnIは、価格差の縮小がビールを控えていた人が再びビールを手に取るきっかけになったようだと分析しています。男性40代~60代はビールの主要購入者層とも重なり、今回の改正はビールの需要喚起につながったと考えられるとしています。購入されたのは、改正に合わせて「ビール化」した金麦のほか、ビールの売上上位ブランドが多く、上位には機能系ではない商品も多く並びました。新ジャンル・発泡酒のユーザーが、価格差の縮小をきっかけに定番ビールにも手を広げたことがうかがえます。

酒税法改正後、新ジャンル・発泡酒ユーザーの33%がビールを購入 事前調査の「30円差ならビール」19%を上回る

機能面を評価するユーザーにも選ばれているといえそう、とRnI

RnIは今回の結果から、新ジャンル・発泡酒は単なる「安いビールの代替品」ではなく、糖質ゼロなどの機能面を評価するユーザーにも選ばれているといえそうだとまとめています。各メーカーで商品の「ビール化」が進むなか、原料のルールが厳しいビールに比べて機能性を持たせやすい新ジャンル・発泡酒が、健康志向のユーザーにどのような価値を提案していくのかが注目される、としています。なお、数値は全国の男女15~79歳のCODEユーザーの購買データをもとに、全国の購買傾向を反映するよう補正して算出されています。

出典:RnI

次に読む

NYの名門「ベンジャミン ステーキハウス」とパイパー・エドシックが共作したオリジナルシャンパーニュ、11月14日から国内全店で提供開始 ビール・ワイン NYの名門「ベンジャミン ステーキハウス」とパイパー・エドシックが共作したオリジナルシャンパーニュ、11月14日から国内全店で提供開始

ビール・ワインの記事

ビール・ワインの一覧