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吉乃川、2026年9月にブランドを刷新 「美味淡麗」を軸に「日々の酒」を再編

吉乃川、2026年9月にブランドを刷新 「美味淡麗」を軸に「日々の酒」を再編

リブランディングの背景と「変わらないために、変わる。」の理念

吉乃川は、創業以来、その時代ごとの暮らしや食卓に向き合い、求められる酒を造り続けてきました。しかし、日本酒を取り巻く環境は大きく変化しており、多様な食生活や飲酒機会の減少といった課題があります。

吉乃川は、日本酒が「特別な酒」としての価値を高める一方で、日々の食卓で気軽に楽しめる存在であり続けることの重要性を再認識しました。そこで掲げられたのが、「変わらないために、変わる。」という理念です。これは、特定の商品の姿を守るのではなく、吉乃川らしい酒を未来に届け続けるための変革を意味しています。

5つの刷新ポイント

1. 理念を言葉にする

新たな企業理念は「お酒づくりを通じて、すべてのひとの豊かな毎日を醸しつづける。」と定められました。これは、酒を飲む人だけでなく、製造から販売、地域社会まで、吉乃川に関わるすべての人々の毎日を豊かにしていくことを目指すものです。ブランドメッセージは「毎日を、こんこんと、やさしく。」と表現され、川の流れのように絶えず、日々の暮らしに寄り添う姿勢が示されています。

毎日を、こんこんと、やさしく。

2. 新しいロゴへの変更

長年親しまれてきた「髭文字」のロゴから、新しいロゴへと刷新されました。筆文字という吉乃川らしさは受け継ぎつつも、よりやわらかく、親しみやすく、そして凛とした佇まいを持つ書体に変更されています。また、「川」をモチーフにしたシンボルマークも導入され、ブランドの世界観を統一していく方針です。

旧ロゴ「川喜乃」

3. 味わいを「美味淡麗」として再定義

これまでの新潟淡麗の良さを継承しつつ、現代の食卓に寄り添う吉乃川らしい味わいを「美味淡麗(びみたんれい)」として独自に定義しました。これは「きれいな酒質を基調に、上品な甘み、穏やかな酸、旨味が調和し、心地よい余韻を残しながらもクリアに収束する味わい」と説明されています。酒単体のインパクトだけでなく、料理とともに飲み続けられる食中酒を目指しています。

4. 商品体系の再構築

商品を「至高の酒」「特別な酒」「日々の酒」「原点の酒」の4つの役割に整理しました。その中心となるのが「日々の酒」で、クラシックな方向性の「清流美」と、みずみずしくモダンな方向性の「渓流美」が展開されます。今回終売となる「極上吉乃川」は「清流美」シリーズに、そして「厳選辛口」は「原点の酒」として、地域の晩酌に寄り添う役割を受け継ぎます。

吉乃川の商品体系

5. 造った時のおいしさを飲む瞬間まで守る

味わいの再設計と並行して、品質を保持するための設備と製造体制も強化されました。年間を通じて醸造を行う「四季醸造」への対応、上槽(じょうそう:お酒を搾ること)後や移送時の酸素接触を抑える仕組み、そして冷蔵瓶貯蔵能力の拡充などが進められています。特に冷蔵瓶貯蔵能力は、従来の約5万本から最大30万本へと大幅に拡充され、特別な酒だけでなく、日々の食卓に並ぶ酒まで、より良い状態で消費者に届けられる体制が整えられました。これにより、「造る」だけでなく「飲まれるその時」までを品質と捉える、新しい吉乃川の考え方が実現されます。

品質保持の取り組み

これからの主力「日々の酒」― 清流美と渓流美

今回のリブランディングの中心となるのは、現代のさまざまな食卓と飲み手に寄り添う「日々の酒」です。この中核として、方向性の異なる二つのブランド「清流美」と「渓流美」が展開されます。

清流美と渓流美のボトル

清流美(せいりゅうび)|これまでの吉乃川らしさを、現代へ

新潟淡麗の良さを継承しつつ、香りは穏やかに、米の旨味やコク、食事とのなじみを大切にしたクラシックなラインです。軽やかな酸と旨味が調和し、日々の食事に合わせやすい味わいに仕上げられています。代表商品は「清流美 純米吟醸」です。主な商品には、純米大吟醸、純米吟醸、純米があります。

渓流美(けいりゅうび)|これからの食卓へ、軽やかに

みずみずしさ、軽快さ、ジューシーさを感じられるモダンなラインです。低アルコールで適度な酸と軽やかな飲み口が特徴で、和食だけでなく、洋食を含む現代の多様な食卓にも寄り添います。日本酒にまだ馴染みのない方にも、気軽に楽しんでいただける入口となることを目指しています。主な商品には、純米、純米スパークリングがあります。

リブランド発表会

2026年9月3日には、ホテルニューオータニ長岡にてリブランド発表会が開催されました。発表会では、代表取締役社長の峰政祐己氏が「なぜ今変えるのか」を、代表取締役常務で20代目蔵元の川上将司氏が「何を変えるのか」を説明しました。また、クリエイティブディレクターの徳田祐司氏がブランドデザインを、杜氏の藤野正次氏と製造顧問の石渡英和氏が酒質設計と品質への取り組みを紹介しました。当日は、新しい吉乃川の酒と料理のペアリングも行われ、「毎日を豊かにする酒」という考え方が、言葉だけでなく実際に味わいとして体験されました。

リブランド発表会の様子

発売スケジュール

  • 新商品 蔵出し: 2026年9月11日(金)

  • 店頭販売開始: 2026年9月15日(火)頃より順次

吉乃川が目指すこれから

今回のリブランディングは、「お手頃な価格のお酒から高級酒へ」「地元から首都圏・海外へ」という単純な方向転換ではありません。吉乃川がこれからも日々の酒であり続けるために、誰に、どのような価値を届けたいのかを起点に、商品、味わい、品質、デザイン、販路を組み直す取り組みです。

特別な日の一本だけでなく、いつもの食事のそばにある一杯。その一杯で、その日の時間が少し豊かになる。吉乃川はこれからも、そんな酒を醸し続けていくと述べています。

毎日を、こんこんと、やさしく。

関連情報

  • ブランドムービー
    新しい吉乃川の世界観を表したブランドムービーです。
    https://www.youtube.com/watch?v=ABtV00I2q54

  • 企業HP
    9月11日(金)より、企業HPを全面リニューアル。各商品のカテゴリーや詳しい商品内容は下記サイトからご確認ください。
    https://yoshi1548.jp/

会社概要

  • 会社名: 吉乃川株式会社

  • 所在地: 新潟県長岡市摂田屋4丁目8番12号

  • 代表者: 代表取締役社長 峰政祐己

  • 創業: 1548年

  • TEL: 0258-35-3000

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